モスクワ再び2010
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シェレメツェボ空港一泊ご招待
モスクワ経由ヘルシンキ行き
今回は、モスクワ経由のルートを取ったが早々に躓き、エレバンでアエロフロートのフライトが1時間半以上遅れ、ヘルシンキ行きフライトに乗れず、シェレメツェボ空港一泊ご招待となった。
実に25年ぶりのヘルシンキとなった、最近そんなことが多い、その間なぜゆえにこんなに長く縁がなかったのだろうかと考えるのだが、仕事柄、他の国へ出張していたからに違いない、まあ仕事を理由にしておくほうが説明が楽だ。それはさておきチャンスはチャンス、ヘルシンキを再度しっかりとこの目で見極めておきたかった。これまでヘルシンキには2度滞在している。1983年2月と1985年7月だ。
既に25年が経過していようとは・・・、1985年に滞在したときはレニングラードから鉄道でヘルシンキへと移動したが今回はモスクワ経由のアエロフロートだ。
シェレメツェボ空港のトランスファーデスク
モスクワ一泊ご招待となった理由は、エレバンからのアエロフロートが1時間以上も遅れたからだ。乗り継ぎ時間が2時間程度、手荷物だけだったのでぎりぎり間に合うかにみえたが、シェレメツェボ2空港のトランスファーデスクに職員が一人、乗り継ぎ便のヘルシンキ行きフライトの搭乗券がの発券が間に合わなかっ
た。
しかも、着陸後はボーディングブリッジによるターミナル直結ではなくタラップ、そして、バスだ。このときはまだ少し望みを持っていたのでターミナルに着いてからトランスファーデスクへ急いだ。
デスクを見てがっかりした。職員が一人しかいないのだ。確か、最大でも3人、いつもはガラガラなので問題がないが、この時はキエフからの乗り継ぎ客である韓国人のトランジット客が押し寄せてきて担当の女性はパニック状態となってしまった。
キエフからのフライトも遅れていたようで乗り継ぎ便である大韓航空への搭乗券発券や確認で韓国人の容赦のない要求に担当の女性はイライラ度が急上昇していた。
私が先に乗り継ぎ手続きをしているのだが、E-チケットを横に置いたまま手続きが進まない。これで確実に乗れない時間となってしまった。乗れないならば、次のフライトを予約しなくてなならないので、粘り強くカウンターに陣取る、韓国人のトランジット客が過去るのを待って翌日のフライトの予約をしてもらった。
ビザの有無を聞かれ、もちろんYES、空港内のアエロフロート航空カウンターの場所を説明された。ここでロシア査証が役に立った。入国審査窓口に並びあっという間に手続き終了、アエロフロートのカウンターもテキパキと手続きが終わった。
モスクワ一泊ご招待
乗り継ぎカウンターで手続きをしていると私の他に日本人が一人いた。エレバンから同じフライトだったらしい。彼は、ソウル行きの大韓航空に乗れなかったという。
話を聞くと、韓国人の女性と結婚しソウル在住、石材会社に勤めており、アルメニアまで買い付けした石材の検査のため出張してきたとのこと。ただ、ロシアビザは持っていないのでどうなるのかと心配そうだった、それで、アエロフロートが面倒をみてくれるので心配ない旨説明して、私は先に進んだ。
入国審査を済ませて、ロシア連邦に入国、アエロフロート航空の窓口まで行く。うろうろしているとタクシーの勧誘が多い。窓口で、ホテルのバウチャーを受取り、行き方を聞く。ホテルはNOVOTEL、ホテルバスで行くようだ。
バス乗り場でかなり待った。その間にまたタクシー運転手が誘いに来る、「300ルーブルでどうだ」と。10ドル相当だがバスがあるのにその必要はなしと追い返す。
このノヴォテル、AeroExpress駅の前にあったので、歩いても5分程度の距離だ。荷物はキャリーオンだけなので待ち時間の間に着いていたかもしれない。
蒸し暑い夏の夜、シェレメツェボ空港脇にあるNOVOTEL一泊ご招待となった。
ビザなしの乗り遅れはホテルの部屋に缶詰め
チェックインの時に夕食と朝食のバウチャーを受け取った。フライトの遅延なので当然の配慮なのだろう、ヘルシンキの友人に予定通りのフライトに搭乗できなかったことを電話で伝え、アトリウムの奥にあるレストランで夕飯を食べることにした。
メニューが決まっているのだろう、バウチャーを出すと何も言わないでも食事が運ばれてきた。空港隣接ホテルは概ねこんなサービスだとテーブルで待っていた。しばらくしたら、先ほどのソウル便に乗り遅れた日本人を含む一行がレストランに入ってきた。
じゃあ一緒に食事をしようと私のテーブルへ誘うと無線機を持った人が現れて駄目だという。どうも入国管理官かセキュリティのようだ。ビザなしの一行とは壁こそないがテーブルが分けられ監視されていた。
以前聞いたことがある「乗り遅れた場合のホテルでの滞在」について若干の時間を利用して質問してみた。
「ドアの鍵はどちらからかけられているのか?」
彼曰く、「外から」だという。
つまり、外へ出られない監禁状態ということだ、しかも、ある階がビザなし乗り遅れトランジット客用に確保されているとのこと。
食事の場合は案内があり、同じような乗り遅れ客がまとまって移動するようだ。
ビザのあるなしでは大きな違い、リスクヘッジは重要だと認識した場面だった。
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